産後は、心も身体も大きな変化を迎える時期。
港区では「産後母子ケア宿泊型ショートステイ事業」という助成制度があり、通常数万円かかる産後ケア入院をとてもお得に利用できます。
でも、「実際に利用すべき?」「家の方が楽かも?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

私はこの制度を使う気満々で予約までしたのですが、産後悩んだ末に結局使いませんでした。
この記事では、私が実際に 産後ケア入院(ショートステイ)を予約したけれどキャンセルした体験談 をまとめました。
- 港区産後ケア入院の制度概要
- 利用できる病院と料金
- 私がキャンセルした理由
- 産後ケア入院はどんな人におすすめ?
- 利用できる他のサービス
あくまでも私の場合ですが、同じように迷っている方の参考になれば嬉しいです。
「産後デイケア」の利用体験談はこちら♡

港区の産後ショートステイ助成制度とは?
港区在住の産後ママと赤ちゃんを対象にした「産後母子ケア宿泊型ショートステイ事業」。
生後4〜5ヶ月未満(病院によって期間が異なる)の母子が対象で、1泊2日〜6泊7日まで利用することができます。
利用料金は施設によって異なりますが、助成を受けることで 通常1泊3〜7万円かかるところが数千円と、手の届きやすい価格で利用することができます。
利用できる病院と料金(2025年最新)
利用できる病院
港区の助成制度を使う場合、以下の施設が利用可能となっています(2025年9月現在)。
施設名 | 利用対象 |
東京都済生会中央病院 | 産後4か月未満の母子(出産病院は問いません) |
東都文京病院 | 産後4か月未満の母子(出産病院は問いません) |
虎の門病院 | 産後4か月未満の母子(出産病院は問いません) |
日本赤十字社医療センター | 産後4か月未満の母子(出産病院は問いません) |
愛育産後ケア子育てステーション | 産後5か月未満の母子(出産病院は問いません) |
愛育病院 | 愛育病院で出産した産後4か月未満の母子 |
聖路加助産院マタニティケアホーム | 産後10週未満の方と子(出産病院は問いません) |
山王病院 | 山王病院・山王バースセンターで出産した産後4か月未満の母子 |

出産病院を問わない施設もあるので、自分が出産した産院以外からも選ぶことができます♪
利用できる期間
港区の助成制度が対象となる産後ケア入院の利用可能期間は、1泊2日~6泊7日までです。
分割して使用することもでき、その場合は延べ7日以内となっています。
利用料金(1泊2日あたり)
港区の助成制度を使った場合、それぞれの利用料は以下の通りです(2025年9月現在)。
施設名 | 利用者負担金(課税世帯・1泊2日あたりの金額) |
東京都済生会中央病院 | 7,600円 |
東都文京病院 | 1,000~1,800円 |
虎の門病院 | 7,600円 |
日本赤十字社医療センター | 7,800円 |
愛育産後ケア子育てステーション | 9,000円 |
愛育病院 | 8,000円 |
聖路加助産院マタニティケアホーム(※) | 1,600円 (院外出産の場合8,200円) |
山王病院 | 7,400円 |
出典:港区ホームページ(https://www.city.minato.tokyo.jp/chiikihoken/kodomo/boshi-shortstay.html)

通常は1泊2日で3~7万ほどかかるので、かなりお得に利用することができます♪
【体験談】産後ショートステイを予約したけどキャンセルした話
ここからは私の体験談です。
私は夫が忙しく、産後はワンオペ確実。けれど都内は宅配サービスも充実しているし、育児も自分のペースでやりたかったので里帰り出産をする予定はありませんでした。
ただ、初めての出産には不安がつきもの。
そこで産後ショートステイの存在と港区で助成制度があることを知り、「これを活用しない手はない!」と意気込んでいました。
出産日が大体決まったタイミングで早々に対象施設に電話。
当時、出産予定の山王病院は対象施設になかったので、費用が安く家族も宿泊可能な東都文京病院を退院後すぐの日程で仮予約しました。

しかし、せっかく入院するなら癒しと快適さを追求したい…!と思い直してキャンセルしました。
続いて予約を試みたのが、赤羽橋にある済生会中央病院。
こちらはお部屋からの景色が良かったり、アメニティやサービスが充実していて居心地がよさそうという理由で、退院2週間後のあたりで仮予約を入れました。
そして、出産!
済生会中央病院の予約は出産後に正式な本予約の連絡を入れるのですが、ここでふと迷いが。
次の3つの理由で、予約をキャンセルすることにしました。
新生児を連れて移動するほうが大変そうだった
生まれたベビーはふにゃふにゃで、腕で持つのも不安なか弱い存在。
そんな新生児を連れて一人でタクシー移動するのは想像ができませんでした。

そもそも、新生児と入院荷物を持って病院に辿り着くのが無理?!と思ってしまいました。
PCR検査で2回病院へ行く必要があった
当時、済生会中央病院では新型コロナウイルス対策のため入院前の事前PCR検査が必須となっており、入院日の前々日に一度PCR検査のため病院へ足を運ぶ必要がありました。

つまり、新生児を連れてのタクシー移動が往復2回?!とさらに現実的ではなくなりました…。
自宅でマイペースに過ごしたくなった
出産時の入院はそれはそれは天国だったのですが、延泊して7日も入院しているとさすがに「そろそろ家に帰りたいかも…」と思ってきました。
お部屋は豪華で清掃も行き届き、美味しい食事も一日に3+1回出てくる素晴らしい環境だったのですが、新生児の育児で絶賛寝不足の中、検査や清掃などでお部屋にいろんなスタッフが出入りするとお昼寝のタイミングが取りづらくなります。

育児に慣れてくると、自宅で好きな時に休むほうが楽かも…と考えが変わっていきました。
***
そんなわけで、産後ショートステイの予約をキャンセルしてしまいました。
その後も、慣れた自宅でマイペースに育児をするのに慣れてしまい、「入院するまでもないかな~」と助成対象期間が終わったのでした。

ただ、もし当時山王病院が選択肢にあったのなら行ってみたかったな~と思っています!
産後ショートステイはどんな人におすすめ?
私の場合は「家のほうが楽」という結論になりましたが、次のような方は産後ショートステイをおすすめします。
- 授乳や育児に不安が強い方
- 家族のサポートが薄く「誰かに頼りたい」方
- 美味しい食事やホテルのような環境でリフレッシュしたい方
逆に、
- 移動や準備が負担に感じる
- 自宅の方が落ち着ける
という方は無理に使わなくてもOKだと思います。

私は1人目も2人目も生後2ヶ月頃が一番辛かったです。
産後の疲れは遅れて出てくることも多いので、生後1〜2ヶ月頃に使うのも良いかも◎
とは言っても経験上、1人で育児をすると自分では「うまく回せている」と思って実際に何とかなっていても、実は心も身体も疲れが溜まっていたりするものです。
もし悩んでいる方がいたら、特に初めての出産後は自分1人で赤ちゃんのお世話を頑張ろうとしてしまう傾向にあるそうなので、「休むのも育児のうち!」と利用してみてはいかがでしょうか。
第一子と第二子の違い、産後デイケアという選択肢も
第一子の時は上記のような経緯で産後ショートステイを利用しなかったのですが、第二子となるとまた違う問題で悩みました。
というのも、今度は産後ショートステイを利用したくても、上の子と一緒に宿泊できる施設が少ないのです。
そこで、第二子の時は日帰りで利用できる産後デイケアを積極的に活用しました。
こちらも港区では助成制度があり、1回あたり2,000円という低額で利用することができます。

2人目の時は、新生児期から赤ちゃんを抱っこ紐に入れてタクシーを乗り回していました(笑)
初産と2回目以降はそのあたりも変わるものですね。
宿泊よりも気軽に利用したい方や、上の子がいるママには産後デイケアもおすすめです。
「産後デイケア」の利用体験談はこちら♡

まとめ
港区の産後ショートステイ助成制度は、とてもお得で心強いサポート。
でも、実際に使うかどうかは 「移動や環境の負担があるか」「どちらで過ごす方が自分が楽できるか」 で判断すると良いですよ。
また、産後デイケアなど他に利用できる制度もあります。

迷ったら、自分が楽になる方を選びましょう◎
これから利用を検討する方の参考になると嬉しいです♡
お読みくださりありがとうございました。